花澤香菜 - Blue Avenue

声優界ではかなり人気あるみたい、なひと、花澤香菜の3rdアルバム、「Blue Avenue」を聴く。

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声優なのかこの人。声優なのに、っていうかアイドル歌手みたいな雰囲気あるのに音はガチ、1stでは、北川勝利 (ex. ROUND TABLE), 沖井礼二, 矢野博康 (ex. Cymbals), 中塚武 (ex. QYPTHONE), 宮川弾 (ex. Love Tambourines), ミト (ex. Clammbon), カジヒデキ, 2ndアルバムに至っては前述に加えて、奥田健介 (ex. NONA REEVES), 小出祐介 (ex. Base Ball Bear), といった、渋谷系、あるいはポスト渋谷系のガチ勢ミュージシャンばかりが参加していたりする。 (あ、ボカロPとして名を上げた古川本舗なんかも一応いますね)

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声優が渋谷系か・・・。時代は変わったね


まあ、これまでもPerfumeなどなど、渋谷系の人がアイドル関係に流れてきたりする、いわゆるアキシブ系という流れはあったけど、いまではアニソン関係まで流れてきているらしい、ので、そのあたりをいろいろ漁ってみると実は面白いかもしれない。


渋谷系という括りが抽象的すぎて、さらに、実はそもそもジャンルとしてひとくくりにできるものではないので、どんな感じの音なのか伝わりにくいと思うのだけれども、楽曲サウンドのトーンは、90年代後半によくあった、ネオアコやソフトロックやモータウンに遡るようなお洒落なポップスで、例えばピチカート・ファイヴなどに代表されるような、いわゆる「渋谷系」と言われるものに顕著に観られる曲調で、ステレオタイプな「渋谷系」のポップスといえるものではないでしょうか。但し、模倣とかパクリとか二番煎じとかじゃなく、もう作曲陣がガチ勢だらけなので、もう本気本物の渋谷系である。


さて、3rdアルバム。これまでのアルバムは、アイドル、声優という先入観があるのかもしれないが、歌詞が幼すぎる印象があって、曲のクオリティは物凄く高いのだけど、ちょっとね、、、という感じが正直あったのだけれども、今回はジャズ、フュージョンなんかも取り入れて、そしてリリックもちょっと成長、少し大人っぽくなって、これくらいの雰囲気なら、いい大人でも観賞に足るものに充分なってるのではないかと思います。

で、なんといっても今作の出色は、やくしまるえつこ (ex. 相対性理論)がプロデュースの6曲目「こきゅうとす」と、Swing Out Sisterプロデュースの11曲目「Dream A Dream」でしょう。ネオ渋谷系の最重要人物のひとりにして、スチャダラパーのBOSEをして「日本の音楽シーンは彼女を中心にまわっている」と言わしめる存在やくしまるえつこと、黎明期の渋谷系ミュージシャンに多大な影響を与えたSwing Out Sisterが参加とか、いわゆる「渋谷系」サウンド好きとしては、いろいろ感慨深かったり驚きがあったり感動があったりするのではないでしょうか。

あと、花澤香菜という人について。声優という職業だからそうなのか、滑舌がやっぱり非常によくて巧く聴こえる。っていうか普通に巧い。なので、これから注目しておいた方がいいと思います (っていうか、私はしてます)。

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このページは、kassyがMay 3, 2015 11:59 PMに書いたブログ記事です。

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