誰かが言った。彼の死で悲しいのは、これまでやってきたことではなく、これからやるかもしれなかったことが実現しなくなったことだと。Apple創業者、スティーブ・ジョブズ逝去。享年56歳。
永らく、ふたたび更新休止中の当ブログ、そろそろ「更新しないの?」という声も顔見知りから聞かれ、また、ジョブズが逝って以降は「ジョブズについて一筆ないの?」とか言われそうだから、とりあえず書き残してみることにする。
わたしが初めて買ったパソコンがMacで、そのわけは、その頃から膨大にあったCDが、聴く度にステレオに入れ直すのが面倒と思っていたときに、「『iTunes』でインストールすればすべて解決できるじゃん!」って思ったのがそもそものキッカケ。そしてなんといってもiPodの登場が決定的。初代iPod、iPod shuffle、iPod 5G、そしてiPhone 3G、4と買った。MacはiBook、eMac、MacBook Air、MacBook Air Mid 2011と買い続けてきた。さらに、.Mac、MobileMeと有料クラウドサービスも使い続けてきているし、ま、要するに、自覚はないが、他者からみると立派なアップル信者ということになる。
iPodといえば、何世代目のiPodなのかは忘れたが「ロックンロール」という、ヒネリも工夫もない、そのまんまなキャッチコピーとともに登場したことがあった。ジョブズに対する印象もその通りで、どこかロックスター的な雰囲気というか、理念があった人だったと思う。ただ単純に金もうけにはしるのではなく、ジョブズが描いていた未来というか、ヴィジョンに賛同して買い続けてきた、金を払い続けてきたというか。
逝去を悼み、ご冥福をお祈りします。
追記と補足
ちょっと後ろ向きな言い方をすれば、メディア的にはフロッピーという「紐」系メディアを終焉させただけではなく、CDという「皿」系メディアをも葬ったことが、この人の、ある意味での最大の功績と言えなくもないのではないだろうか? 言い換えれば、音楽とテクノロジーの関係を最適化し続けてきた人だったと思う。とくにiPod以降、音楽という部分においては、アクセスが容易となったことで、わたしたちの生活が楽に、楽しくなったのではないかと思う。
あらためて逝去を悼み、ご冥福をお祈りします。R.I.P。
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