5/18は、イアン・カーティスの命日。1980年に彼が自殺した後、28回目の5月である
- その28回目の命日前日から渋谷シネ・アミューズでグラント・ジー監督のドキュメンタリー作品「JOY DIVISION」が公開。というわけで、先日さっそく観る。
- YouTube: "Joy Division" documentary Trailer
- External: JOY DIVISION 公式HP
以降ネタバレを含むのでまだ未見の方はスルーの方向で。それでも、という方は例によって「続きを読む(Continue Reading)」からどうぞ。
こないだ「コントロール」を観に行ったときの予告編で知ったのだが、今年はモノマネ系映画がけっこう、多い(ボブ・ディランやらアンディ・ウォーホルやら)。それに加えて今年は音楽系の映画も多かったりするわけで、そんな今年の音楽系映画の総仕上げ的な映画がこの「JOY DIVISION」。
基本的には関係者の証言をまとめたドキュメンタリーもの。証言者はニュー・オーダー(バーニー、フッキー、スティーブン・モリス)、トニー・ウィルソン(!)、ピーター・サヴィルなどなど、主だった関係者はほぼ出演。そうそう「コントロール」の監督アントン・コービンやアニーク・オノレまでいたな。
なんといっても自殺したヴォーカリスト、イアン・カーティスが焦点になる。それでもしんみりした感じにはなっていなかった。いなかったのだが、最重要人物であるファクトリー創業者のトニー・ウィルソン、マネージャーのロブ・グレットン、プロデューサーのマーティン・ハネットなどなど、もう既に故人であるわけで、特にトニー・ウィルソンの他界はつい昨年で、まだ記憶に新しいってこともあって微妙に切ないものが(でも、マーティン・ハネットのインタビュー音源やロブ・グレットンのメモなど、レアなものが見れて興味深い)。
こういう証言をあつめたドキュメンタリー映画ってのは、編集が難しいと思っていて、話を変なポイントでカットしたりペーストしたりすると、まるで「かみあわない」感じの映画になってしまう(さいきんだと「靖國」がこれにあたる、と思う。たぶん)。その点、この映画は誠実にできていて「かみあわない」感じはなかったと思うし、証言者のそれぞれの気持ちや表情がみてとれて、とてもよかったのではないでしょうか。
それに映像もいちいちカッコイイ。コレはお見事。オススメ。
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