CONTROL

渋谷で映画。シネマライズで「コントロール」を観る。


以降は多少ネタバレを含むので未見の方はスルーの方向で。それでもいいという方は、「続きを読む(Continue Reading)」からどうぞ。

まず、この映画について少し説明しておくと、おれの(本当にくだらない)人生の中で最も重要なバンドのひとつであるニュー・オーダーの前身、ジョイ・ディヴィジョンの自殺したヴォーカリスト、イアン・カーティスの生涯を描いた映画。監督は写真家として有名なアントン・コービンの初監督作品。

ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーやファクトリー関連の映画といえば、個人的にはやっぱり「24アワー・パーティ・ピープル」の印象が強すぎて、公開が決まったときには「キャスト、みんなそのままやっちゃえばいいじゃん(特にイアン・カーティス役だったショーン・ハリス)」とか思ったりしたが、さすがにそうはいかんかったか。

でも、この映画のイアン役、サム・ライリーはよかったし、その他の面々も個人的にはハマっていたと思う。特にフーキーはよく雰囲気が出ていた。トニー・ウィルソンも(「24HPP」のように語り部の役割ではなかったというのもあるが)実際の印象により近い感じ。

映画はジョイ・ディヴィジョンが持つ陰鬱な世界観を反映したのか、前編モノクローム。この演出もよかったと思うし、映像もよく感じたので、たぶんDVじゃなくてフィルムだったと思う。ふつうの映画としてもよい印象。とにかく、ひたすらカッコイイ。

どうしても「24HPP」との比較になってしまうが、イアンの妻、デボラ・カーティスの暴露本「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」を原作にしているようなので、よりイアンの真相に忠実なストーリーとなっているんだと思う。ま、そもそも「24HPP」は主人公からしてインチキ、イカサマ、ペテン師な業界人だったわけだし、インチキ業界人ことトニー・ウィルソンも「伝説は真実よりも重要」というような意味の言葉を吐いていた記憶があるし。

とにかく、ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーが好きなら、絶対に観ておくことをオススメする。


サントラ盤もチェック。

Control
Control
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Original Soundtrack
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そういえば、今年はイアン・カーティス/ジョイ・ディヴィジョン絡みでもう一本、映画が待機しているのだった。

こちらはドキュメンタリー映画。5月17日(なんとイアンの命日!)よりシネ・アミューズで。ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダー好きはこれも要チェックでしょう。

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このページは、kassyがMarch 16, 2008 8:00 PMに書いたブログ記事です。

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