ダウンロード違法化問題

昨年募集したパブリックコメントで、反対意見が多数を占めたにも関わらず、なぜか委員会の報告書通りにダウンロード違法化へ。で、あらためて考えてみても、これまでの議論の経緯から成り立ち、内容まで、とてもおかしい法律だなと。

そもそも違法なアップロードがあって、まずそっちを規制するとか罰則をもっと追求するとか、というのが先にくるはずなのだが、そういうのがなくて、それらをすっとばして、その問題の末端のダウンロードを違法化というのは、ふつう順序が逆でしょ、っていう。

で、次。ダウンロード違法化といっても、情状酌量的な部分もあるし、罰則規定もないということ。つまり、法律のスタートから、いきなり形骸化。そもそも、こんな法律、意味あるのか？

これには、認知期間というか、津田大介さんの記事の方に「あくまでネットの著作権侵害に対する萎縮効果を狙ったプロパガンダ的なもの」という側面もあるとは思うが、何かの伏線めいたものもあるのではないか？（考え過ぎ？）。

で、ここからが、恐らくネットレーベル・ジャンキーが注視するべき部分か。

ア 第30条から除外する行為について、例えば、違法サイトと承知の上で（「情を知って」）録音録画する場合や、明らかな違法録音録画物からの録音録画に限定するなど、適用除外する範囲について一定の条件を課すこと
なお、この点に関しては、利用者への趣旨の周知に努めるとともに、利用者が明確に違法サイトと適法サイトを識別できるよう、適法サイトに関する情報の提供方法について運用上の工夫が必要と考えられること

なお、視聴のみを目的とするストリーミング配信サービス（例 投稿動画視聴サービス）については、一般にダウンロードを伴わないので検討の対象外である。ただし、ネットワークの伝送の過程で行われる技術的手段としての一時的蓄積の問題については、文化審議会著作権分科会報告書（平成18年1月）の第1章第3節「デジタル対応ワーキングチーム」検討結果参照。

これでは、合法的にダウンロード可能な状態になっているもの、著作側が認めているとしても、違法といわれてしまう可能性があるのでは？ つまり、どんなファイルにせよ、適法なサイトではないところからダウンロードしたら、違法といわれる可能性を内包しているってこと。たとえそれがダウンロードを認めている著作物であったとしても。

その一方で、ストリーミングが私的利用とするなら、その視聴は、違法アップロードされた著作物だとしても適法となってしまう。なんだかアンバランス。

それに、拡大解釈していったら、そもそもダウンロードが悪い、ってことになりかねない。例えば、ストリーミングは私的利用の範囲内だから適法サイトで、ダウンロードは違法サイト、とか。この辺りをねじまげられて使われたら、ものすごく怖い。

なんか輸入権問題を思い出してしまった。

さて、ハナシはかわりまして、ちょっと告知をさせてください。イベントやります、というか巻き込まれました。なので、わたしも何かやります。

unity

• Saturday, November 22nd 2008
• NO STYLE (shibuya)
• OPEN/ START: 14:00
• GENRE: House, Hip Hop, R&B, Rock, Soul, and etc...
• DOOR: ¥2000/1D
• LINE UP (DJs): coming soon!